自転車泥棒に関する８つの統計的事実

2014/04/18 2014/04/19

カナダのモントリオールの調査から分かった統計的な事実です。
日本とは多少の違いはあるでしょうが、見ておいて損はありません。

1.約半数のサイクリストが自転車を盗まれる

この統計は以前から報告されていたものです。残念なことにコインがトスされるように自転車は盗まれています。更に悪いことは複数回自転車を盗まれるサイクリストもいることです。McGillの調査では自転車盗難にあった961人の回答者は合計すると1890台の自転車を盗まれていました。

2.いくらかのライダーが盗難を報告し、その時点でごく僅かの自転車しか防犯登録されていない

モントリオールの調査では約36%のライダーが盗難を報告し、その時にたった8.5%の自転車しか防犯登録されていません。この結果は警察は怠惰だという一般的なイメージに反映されています。しかしそうだとしても盗難報告は自転車を取り戻すチャンスです。戻ってきた自転車の３分の２は盗難登録がされたものです。

3.しかし盗まれた自転車のうちたった2.4%しか戻ってきません

とても悲しい結果です。

4.年間のサイクリストは90%も盗難リスクが上がる

自転車を通りに置くことが増えれば当然盗まれるリスクも増えます。しかしこの図は憂慮すべきです。毎日自転車に乗るサイクリストは時々自転車に乗るサイクリストと比べて90%も盗難確率が上がる可能性があります。盗難のリスクは７月にピークに達して年の終わり頃に最低になります。一番自転車が楽しい季節に一番泥棒が活発になります。

5.犯罪はサイクリストが思っているより身近で起こる

サイクリストに盗難はどこで起こると感じるか聞き取り調査したものと、実際の盗難場所を比較しました。サイクリストが家から3.5マイル離れた場所を考えている一方で、実際にはより身近な2マイル離れた場所で起こっています。この認識のズレは、特に家の近くでの注意不足を引き起こすと考えられます。

6.たった37％のサイクリストしか駐輪場にお金を使いたいと思っていない

都市は駐車場の設置と同じように駐輪場を提供する義務があり、その為の適切な価格を請求するインセンティブもあります。モントリオールの調査ではたった37%のサイクリストしか駐輪場の為に喜んでお金を払うと回答しませんでした。反対派の５人に２人はコストがかかる事に言及しし、５人に１人はお金を払いたくないと回答しました。

7.盗まれた自転車の76%は500ドル（約５万円）以下の価格

モントリオールの調査では道路を走る自転車の60%は500ドル以下の価格でしたが、盗まれた自転車の中ではそれが76%もの割合を占めます。高価な自転車を所有している人は盗難対策（良い鍵を使ったり駐輪場を使ったり）をしているのだろうと考えられますが、そこにも問題があります。盗難対策の為に（いくつかの、そして望ましくない）出費がかかってしまいます。